ミニストリーにおける女性の牧師や説教者について聖書は何と言っていますか？
神はアダムをご自身のかたちとして創造されました。続いて神はエバを創造されましたが、それはアダムが独りでいるのは良くないと思われたからです。男性と女性は異なっており、異なった役割をもっています。女性にはできるけれども男性にはまったく無力な事柄があります。他方、女性にとっては困難な事柄があります。例えば、もし男性に子どもを産むことを求めたら、どんな文化も長くは続かないでしょう。他方、戦闘において女性を前線に送ることはあまり賢明なことではないでしょう。ほとんどの男性は概して身体的に女性より強いということは、証明された事柄です。他にも男女の相違があります。男性は物事の全体像を考える傾向がありますが、多くの女性は物事の詳細について優れた感性をもっています。
文化を考慮に入れる
古代の文化は、男性は狩猟に行き、女性は家事を担うようにしていました。おそらく、女性の方がほとんどの男性よりも管理のセンスがあるからです。神の御言葉（聖書）を読む時は、頭を使うことを忘れないでください。聖書の中で、文化に関する部分はどこか、権威ある御言葉の部分はどこか、神の霊感を告げている部分はどこか、歴史を記述している部分はどこかを理解してください。例えば、旧約聖書には、殺人、レイプ、近親相姦、盗み、同性愛といったような事柄がたくさん書かれています。これは、聖書がこれらの事柄を容認しているという意味でしょうか？ 絶対に違います。聖書はありのままの事実を語ります。それは、神なしには人間がいかに道に迷った存在かを私たちが理解するためです。聖書には、文化、歴史、科学、人間の腐敗した性質、そして、イエス・キリストがいかにして私たちをそのすべての腐敗から解放してくださったかが書かれています。ヘブル人への手紙11章には、偉大な信仰をもった人々の人生のことがたくさん書かれています。この章は、強い信仰をもった男女たちの殿堂と呼ばれています。この殿堂には男性だけでなく、女性たちもいることに注目してください。
パウロが語ったことは？
パウロは、コリント人への手紙第一14章34～36節で、教会では女性は語るべきではなく、夫に服従すべきであり、だれにも質問すべきでないと述べています。世界の諸宗教の中には、男性に対して女性を二級市民のようにしている宗教があります。これは完全に間違っています！ もしだれかがコリント人への手紙第一14章の文化を自分の教会で実践しようとすれば、女性が全員頭に被り物をするようにもしなければなりません。これも同じ欠陥のある論理です。献身的なクリスチャンの主だった団体で、現在、女性メンバーたちに頭の被り物を強いている団体はありません。パウロがここで語っている多くのことは、当時の文化の名残です。パウロは、文化上の意味でこれを語っているのです。
パウロが書いたガラテヤ人への手紙3章28節を読めば、イエスの御前ではユダヤ人もギリシヤ人もなく、奴隷も自由人もなく、男も女もないということが分かります。私たちは皆、天の御前では一つなのです。これが、神が私たちを見られる見方です。創世記で、人類は地を従えるよう命じられていますが、男性が女性を「従える」よう命じられてはいません。愛とは互いに従うことです。
ミニストリー（神への奉仕、教会での教職）において、女性は、男性ができることをすべてすることができるのです。聖書には、世界を変えた女性たちがたくさん登場します。マタイの福音書1章にあるイエスの系図には、ラハブがイエスの先祖となったことが記されています。そうなったのは、彼女がエリコで信仰によって行動したからです。ルカの福音書2章36～38節には、女預言者アンナが神殿で神に仕えていて、そこで幼子のイエスと会ったことが書かれています。
女性がミニストリーをすることは聖書的ですか？
ミニストリーで女性に制限を設けることは、本質的に文化上の事柄であり、過去の歴史の事柄です。女性牧師の教会に行くのは心地良くないと感じる人が、男性でも女性でもたくさんいるかもしれません。その場合は、男性牧師の教会に行けば問題ありません。しかし、ミニストリーをするための神の油注ぎが男性と女性の両方に与えられていることは、否定ができません。私たちの時代には、著名な癒しの伝道者キャサリン・クールマン、熟練した聖書教師ジョイス・マイヤー、フォースクエア教団の創立者エイミー・センプル・マクファーソンといった女性教職者たちが存在しています。
神の御前で男性と女性は同等です。クリスチャンは、神の御言葉を読む時、何が人間の意見で、何が神の教えであるかを理解しなければなりません。このことを考えると、宗教は人を抑圧するものであることが分かります。なぜクリスチャンが、極端なイスラム教と同じ抑圧的な教えを信じなければならないのでしょうか？ そんなことはありません。
